温泉設備・浴槽自動化システム
ろ過循環、昇温方式による浴槽自動運転の流れ
通常必要な機器
- ろ過器
- 自動逆洗弁
- 循環ポンプ(ヘヤーキャッチャー)
- 熱交換器
- 温度センサー+ボイラー温調弁
- 温泉温調弁
- 張込み弁
- あふれ弁
- 自動制御盤
(熱源用ボイラー、温泉温度が高い場合の水とのミキシング装置などは別途)
上記機器を組合わせた浴槽運転の流れ
- 浴槽清掃後、スイッチ又はタイマー運転により自動張り込みを開始。
- 浴槽に1/3程度溜まった時点で循環ポンプ自動運転、自動温度調節作業開始。
- 浴槽玉淵より1〜2cm下がりまで溜まった時点で張込み完了。
- 自動温度調節作業は高温泉が豊富にある場合は温泉温調弁の開閉にて温調作業、温泉が不足気味のときはボイラー温調弁にて温調作業。※温泉温調、ボイラー温調の切替えは温泉槽のレベル監視にて自動切換えも可能
- 温泉をあまり大量に使えない時は、あふれ運転回路により少量の温泉を流し込む。(お客様の入浴時間に合わせたタイマー運転可)
- 一日に一回又は数回、タイマー運転にて、ろ過器の自動逆洗を行なう。
- 循環ポンプとインターロックを取り、滅菌運転を行なう。浴槽清掃時にスイッチ又はタイマー運転により浴槽運転停止。
以上が、一般的な浴槽運転の流れです。
自動運転制御盤、電話回線利用の通信制御
源泉〜浴槽まで様々な機器を使い、温泉の確保・浴槽の運転を行ないます。これらの設備を効率良く稼動させる為にはシステム全体の把握を確実に行い、それに基づいたシーケンスにより確実に、効率良く制御コントロールされなければなりません。弊社では長年の実績を背景に、各現場設備の制御(現場動力制御盤)、それらを統合し且つ監視・操作の出来る総合監視盤(中央制御監視盤)の製作を様々な設備状況に合わせて製作しております。また、現場設備(源泉地等)が施設と離れた場所にあり尚且つ通線が不可能であり制御信号等の送受信が出来ないケースがあります。
- 施設の温泉槽のレベル状況で源泉地のポンプの発停を行ないたいが両者間の配線が不可能な為出来ない。
- 離れた源泉地のポンプが故障しても故障警報の受信が出来ない為、タイムリーな対処が出来ない。
これらの場合は、電話回線を利用して通線する事無く安価に制御信号の送受信、故障警報の受信が出来ます。現在は、インターネット電話回線を利用できるためランニングコスト(電話料金)も非常に安くなっております。
温泉温度の冷却システム(水を使わない)
温泉温度が高いとどうしても水と混合させ温度を下げて浴槽に入れ込まなければなりません。しかしながら下記のような問題があります。
- 温度が高ければ高いほど水の混合比率が高くなり純生の温泉とは程遠くなってしまう。
- 冷却のための水道料金がバカにならない。
- 排水料金も増える。
- 水を入れて混合温泉量が増えるため、元の温泉の全量を使い切れないケースもある。
弊社では温泉冷却に水道下水道料金コスト削減と熱交換器を組合わせる設備で、水道料金などのランニングコストを掛けずに温泉の冷却を行なうシステムを開発しました。冷却後の温度設定は自由に出来ますので、季節などに合わせて温度設定を替えれば効率良く純生の温泉の利用が出来ます。
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